「北極老人随聞記(ほっきょくろうじんずいもんき)」。
北極老人の教えを弟子のスタッフたちが実践し、
その中で気づいたことをお伝えしています。

『ゆにわ塾』で開催している綾部のリトリート合宿の中で『Bon VIVANT ゆにわ(ボンビバン ゆにわ)』というレストラン企画が生まれたのは2023年の秋のこと。
Bon VIVANTはフランス語で〝美食〟という意味であることから、この名前を頂戴しました。
ここでは、レストラン『Bon VIVANT ゆにわ』の企画が生まれたときのことを、お話したいと思います。

始まりは、社長のお誕生日
その日は、ゆにわの社長のお誕生日。
事業をすべて束ねるリーダーである社長は、創業前からたくさんお世話になり、わたしにとって姉のように慕ってきた存在です。
日頃の感謝の気持ちで、お誕生日ディナーの役割を担わせていただいていました。
もちろん、他のスタッフも皆、同じくお祝いの気持ちで、その日を迎えていました。
しかし、当日になって、なぜか各部署でさまざまなトラブルが発生。どこかザワザワとした空気が続きました。
その時です。社長からみんなに向けて、
「今こそ仲間と団結して目の前のことを一生懸命やってください。そして一番大変な飲食チームを助けてあげてください」との呼びかけがあったのです。
社長に言われる前に自分たちで解決すべきことですが、このまま放っておけないと思われたのだと思います。
そこから全員が改めて気持ちを立て直し、協力してトラブルと向き合って、解決していきました。

悔いのないディナーを届けたい
わたしはというと、そうした不安定さがある中で、社長のお誕生日ディナーに向けて、舵をとって前に進めないといけません。
そうなると、わたしの状態も大きく影響することも知っています。
ですが、〝わたし〟のことを考えている暇、いや隙が1ミリとてないのです。
もう準備はした。やるしかない。
わたしの目の前に立ちはだかるもの全てに、真正面からぶつかるしかない。
一緒に立つスタッフたちに不安を感じさせないくらいに明るく、軽く、ご機嫌で、超集中していくほかないのだと。
本来は勝負魂がそこまである気質ではないのですが、
〝この試合に負けるわけにはいかない〟
〝今日死んでも悔いのないディナーをみんなでお届けする〟
という、後天的な〝ねじれ魂〟が燃え盛ります。
そう、後天的な〝ねじれ〟は紛れもなく、北極老人(以下:先生)や社長から学び、受け継ぎました。
社長のお誕生日のお祝いのように、喜んでもらいたいことなら自然とモチベーションは上がります。
でも生きていたら、「辛いな、この状況」「やりたくないな、正直」「嫌いだな、この感じ」といった真逆のことを、目の前の人や物に思うことはありますよね。
その時、先生や社長ならば、
・辛い ⇨むしろ面白い、さぁどうする?
・やりたくない⇨だからこそ、やる!
・嫌い ⇨ならば好きになってみよう!
そう考え、目の前の人を見ながら乗り越えられてきたというエピソードがたくさんあり、いつも「素敵だな」と感動します。
だって、ドラマや映画、漫画だって、フィクションとはいえ、ダメな主人公が立ち向かっていくから感動するし、勇気を与えてくれますから。
なんにも変わらない主人公の物語を、誰が面白いと思うでしょう?(笑)
神様とて、それは同じ。
人は生きているということ自体、常に変化をしている生き物なのに、それを安定させようとしていたら不自然です。
不安定さの中で、揺られながらも生きていくことで、己を磨いていくのが自然です。
だからいつも、先生や社長からエピソードを聞くたびに、自分との違いに落ち込むどころか、感動や勇気をもらってきました。
わたしも、人や食、場からいただいたエネルギーがたまってきたら、憧れるだけではなく、自らがそうありたいと強く思いましたし、幸い、人と関わればそれらを身につける試練が日々あるもの。
・辛いな ⇨逃げたい、というか逃げる
・やりたくない⇨病気を作り出してでも、 やらない理由を作りたい
・嫌い ⇨だから関わらない
という人生でしかなかった。
自分にとって真逆ともいえる解釈を持ち、行動することは、新鮮かつ、全く新しい発見をもたらし、ご縁が巡り合い、結ばれることが増えたのです。
そして、そのたびに「ああ、だから自分ってアカンかったんやな」と、知ることができたのです。
何かにつけ、努力で、いいところまでは行っても、苦手な角度でボールが飛んできたらもうダメ。
ものすごく弱い。誰しも楽しいことは好きでしょうし、調子がいいと、機嫌も良く、好きな人には祈れるでしょう。
でも、そうじゃない時に、その人の真価が問われます。
楽しくない時、調子が悪い時、嫌いな人に、どうしたか?
これを先生はいつもおっしゃるのです。
そこから逃げていても、別の環境でやっぱり同じようなシチュエーションがきて、負けパターンに入ってしまうことを繰り返してきた、わたし。
だから、苦しい時に、笑って乗り越えてみようとするか。
嫌いな人に祈れるか。
人生のどこかで、「乗り越えてみよ」というチャンスが来るのだと思います。

― 大切な誰かが大変ならば、
引っ張れるようになりたい、
助けられるようになりたい ―
それが、現状、遠い目標でも持たないと始まりませんから、常に高く遠い目標を持ち、一個一個、ボールが飛んでくるたびに実践していたら、本当に変わっていきました。
わたしが苦手なピンチな状況に対して、その時まるで豹変するかのように男性性が出てきますし、女性性も合わさって、とんでもないエネルギーがわいてくるのです。
「あとは、後先考えずに、やろう」
そう臨んだ、社長のお誕生日ディナー。
必死に料理を作らせていただき、サーブして、説明をして、提供を終えた時、
「こんなに素晴らしいお料理、一日だけで終わるなんてもったいないよね」
そんな声が聞こえてきました。
社長からも、「ちこ、次はこういうお料理をお客様にお出しできたらいいね。絶対、喜ばれると思うよ」と言っていただいたのです。
そして、どのようにご提供できるかを先生にご相談させていただくと、京都府綾部にあるゆにわの施設を使わせていただけることに。
綾部は自然が豊かで、宿泊もできるので、お客様に最高の環境で最高の体験をしていただけるからです。
「ステキ! 最高のディナーになるね」
その場にいた全員が、喜びに満ちた未来のディナーを思い浮かべました。

人生を変えるほどの
エネルギーを込めて
そうして始まったのが二泊三日のリトリート合宿「BonVIVANT」でした。
綾部の大自然の中で〝思いっきり投げていいぞ〟と、先生から言われている気がして、わたしもすべてを懸けて挑んでいます。
料理をとおして、人生を変えるほどのエネルギーを受け取っていただくために、参加者のみなさまにも宿泊してもらって、1日目から、食事、ヨガやボディワーク、散歩 神社参拝、最高に美味しい水、最高に心地いいお風呂や寝具で、体も心も万全に整えてもらって、受け取る準備をしていただきます。
『Bon VIVANT』のみならず、人生を変えるほどのエネルギーとは、絶体絶命のピンチからチャンスに変えて生み出されたものばかりなんですよね、きっと。

新たなものを生み出す生き方へ
さて、長く語らせていただきましたが、この記事を読まれる方は、自分を変えたい、しあわせを探求したい、勉強し続けたい、変わり続けたい、と、何かしらの気持ちを持たれているかと思います。
じゃあどうしたらいいか? それは、あれこれ頭で難しく考えずに、嫌なこと、苦手なこと、気持ちが下がることが起きたら、ぜひ!〝逆のことを思い、逆の行動〟をしてみてください。
きっと見える景色も、1日の終わり方も変わっていきます。
そして、その行動の先で、新たな何かが生み出されることでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

▲BON VIVANT スタッフたち
「Bon VIVANT ゆにわ」について、詳しくはこちらをご覧ください。
https://bon-vivant.uni-wa.com/