今回は、「鳥居」にまつわるアレコレにお答えします。
鳥居の役割から、鳥居の由来、くぐる時の心構えなどなど、いただいた疑問にお答えします。

羽賀 ヒカル
東洋思想・神道研究家
1983年、京都生まれ。神道・東洋思想のマスター北極老人に高校生の頃から師事し、占術、風水、神道の秘伝を継承。現代社会が抱える諸問題の根底に日本的精神の喪失があると説き、日本人の心に火を灯すべく、言論活動を行う。
オンラインサロン「ゆにわ塾」の講師。
Q1. 鳥居は何のためにあるのですか?
A. 神様の世界と俗界とを区切り、神域を守るためにあります。
鳥居は、鳥居の外の世界(俗界)から、神社の内の世界(神域)を守るための結界として建てられています。
神社の奥には御神体が置かれており、そこは清らかな神様の世界です。
鳥居はそういった神聖な世界への入口でもあります。
ここからはネガティブなものを持ち込まないでください、という意味もあり、なかには、鳥居をくぐる前に「お手水」をする神社もあります。
また、一つの神社で複数の鳥居がたてられていることもあります。
鳥居の奥へ行くほど、より神聖な場といえます。
たとえば三重県の伊勢神宮の内宮は、宇治橋の手前、渡った後、さらに内宮に着くまでに二基あります。
奈良県の大神神社は、巨大な大鳥居(一の鳥居)、社殿の入口の二の鳥居。
さらに三輪山と拝殿を区切る場所に、「三ツ鳥居」が建てられています。
これは、御神体である三輪山を、本殿に代わるものとして神聖視している証拠でしょう。

Q2.なぜ鳥居と言う名前なのですか?
A.『鶏の止まり木』が由来、という説があります。
諸説あるうちの一つが「鶏の止まり木説」です。
『古事記』の天岩戸神話で、岩戸を開いて天照大御神をお迎えする策として、神々が「常世の長鳴き鳥(鶏)」を集めて岩戸の前で鳴かせました。
その鶏を止まらせた木が鳥居の原型と言われています。
この神話から、御神事の始まりに鶏を鳴かせたり、その鳴き声を模した儀式を行う伝統や習慣が、各地の神社に残っています。

Q3. 鳥居はどんな形がありますか?
A. 主には3種類の形があります。
鳥居の形は、細かく分けると何十通りもあります。
ここでは代表的な3種類をご紹介しましょう。
①神明鳥居(しんめいとりい)

一番上の横木がまっすぐで柱と柱をつなぐ横木が柱の外につき出ていない、最も古くシンプルな形です。

▲靖国神社
②明神鳥居(みょうじんとりい)

神明鳥居の下の一本木が突き抜け、上にそりが入ってる、日本で最も一般的な装飾性のある鳥居の形です。

▲熊野本宮大社
③両部鳥居(りょうぶとりい)

2本の本柱の前後に低い控え柱(稚児柱)を置き、貫でつないだ形式の鳥居です。

▲厳島神社
Q4. 鳥居をくぐる時の心構えとは?
A. 一礼して心を整えましょう。
鳥居の前で一礼してくぐると良いでしょう。
心が整い、神聖な気持ちに切り替わります。
心が整った状態であるほど、神様に思いが届きやすくなります。
日常でも同じように、どこか新しい場所に入る前に、入口で一礼をするのもおススメです。
場に敬意を表すことで心が整い、現実も整いやすくなります。
こちらの動画でも解説しています。