そこには日本の文化にまつわる深い意味が込められています。
料理人のちこさんに、背景にある思いを伺いました。

*
年中行事の中で、今でも残っている代表的なものは、お正月のおせち料理でしょう。
日本には昔から、「季節の切り替わりの時には、必ずハレの食事で祝いましょう。
すると運気も切り替わりますよ」という、ずっと大事にしてきた考え方があるんです。
その切替わりを、節供と言い、「節」はおせちの語源です。
拙著『開運ごはん』でも、「本来の暦(こよみ)と人の体や心のリズムは連動していて、旬のものを食べることで調う(ととのう)」と書きました。
季節の旬の料理を味わうことは、体にとっても自然なことなのです。
お正月にはおせち料理、節分には恵方巻、ひな祭りにはちらし寿司、年末には年越しそば。
このように料理で節目を祝う背景には、神様や自然への感謝、家族の安泰、子孫繁栄といった、自分以外の周りの人や環境を大事にしたいという願いが込められています。
「和を大切にする」という日本人らしい精神は、昔ながらの食卓のなかで培われてきたのです。
「見立て」て食べると開運

▲ゆにわの『開運おせち』二段重▲
このような年中行事の食べものには「見立て」という考え方が宿っています。
「見立て」とは、「あるものに別の意味を持たせること」という意味です。
おせち料理で言えば、栗きんとんを「宝の山」とイメージしたり、紅白なますは「祝い事の水引の色」になぞらえたり。
鰆(さわら)を入れるのも、季節の出世魚だからです。
名前の「春」の字に、これから迎える立春の縁起の良さを感じますよね。
全部に意味がある。
そうして「めでたい」を重ねに重ねたのが、おせち料理です。

手間の中に「見立て」が宿る
ゆにわのおせちは、保存料・添加物を使わず、伝統的な製法で作っています。
たとえば、一般的な黒豆は、だいたい1〜2日かけて完成しますが、”ゆにわ“の黒豆は8〜10日間かけて作ります。
「まめまめしく働く」という意味のとおり、まず黒豆を米のとぎ汁に5日間ほど浸水してから鉄粉を入れて炊き、柔らかくしてから鉄粉を抜く……という作業を繰り返します。
また栗きんとんを作る時も、くちなしの実を入れて少し鮮やかな黄色にします。
「宝の山」に見立てているから、ちょっと手間をかける。
昔の人はそうやって作り食べてきたんだと思うと、本当に尊いなと感じます。
そのような背景を感じながら、今年も一品一品心を込めて作らせていただきます。
ぜひ、ゆにわ特製の「開運おせち」も味わってみてくださいね。


https://www.youtube.com/watch?v=5FON5uBAimY
『御食事ゆにわ』の「開運おせち」は、10月上旬よりご予約の受付をはじめます。
詳細・ご予約は、当サイト(ゆにわの総合サイト)でもご案内いたします。
どうぞお楽しみに!