こんにちは、ミスターステップアップ講師の岡本憩です。
今回は、塾生にも実践してもらっている「合格手帳」についてお話しします。
あなたの努力が実らない原因は「バランス」にあり
毎日がんばって勉強しているのに、なぜか成績が伸び悩んでいる。
特定の教科ばかり進んでしまい、苦手科目は後回しにしがちだ。
受験勉強を進めるなかで、そのように感じたことはありませんか?
もし、あなたの努力が思うように結果へ結びついていないとしたら、
その原因は勉強時間の量ではなく、「バランス感覚」にあるのかもしれません。
大逆転合格を果たすために不可欠なこの「バランス感覚」は、
入試までに残された時間を最大限に生かすための、とても大切な考え方です。
なぜ勉強のバランスは崩れてしまうのか
たとえば、こんな経験はありませんか?
「得意な英語ばかり勉強して、国語がまったく手つかずだった……」
「まずい……。古典文法の勉強をすっかり忘れていて、もう入試直前だ!」
「数学は嫌いだから、気づけばまるまる1ヶ月もやっていなかった……」
このように、アンバランスな勉強をしてしまう受験生は少なくありません。
これは、合格を自ら遠ざけてしまう行為です。
では、なぜバランス感覚を失ってしまうのでしょうか。
それは、その日の「気分」に左右されてしまうからです。
誰でも、好きな教科や得意な分野は、つい長く勉強したくなるものです。
逆に、嫌いな教科や苦手な分野の勉強は、後回しになりがちです。
しかし、勉強も仕事もスポーツも、そして人生も、何ごとも気分に流されることなく、
戦略、つまり「勝つための計画」に基づいて行動することが大切なのです。
戦略に基づいて行動するためには、まず次の2つを明確に書き出すことから始めます。
自分が達成したいこと(目標)
そのためにやるべきこと(計画)
「どうしようかな……」と頭の中だけで考えていると、ひとは必ず気分に流されてしまいます。
ですから、手帳に書き出して「視覚化」することが重要です。
戦略に基づいた勉強ができるようになれば、おこなった努力の分だけ、確実に成績は伸びていきます。
「書くこと」で弱点を克服した、ある卒業生の話
一浪して「大学受験ミスターステップアップ」に入塾してきた、高野くんという卒業生がいます。
彼は京都大学を目指していました。
高校時代は成績優秀で、先生も友人も、彼なら現役で合格するだろうと信じていたそうです。
しかし、唯一苦手だった化学の勉強をずっとおろそかにしてきた彼は、
いざ過去問を解いてみたとき、その点数の低さに青ざめてしまいました。
直前期になって「過去問で、ぜんぜん点数がとれない……」と焦っても
ときすでに遅く、彼は浪人することになりました。
入塾した彼に、合格手帳を渡し、毎日書くことを習慣にするよう伝えました。
はじめは、「書くのが面倒くさい」と言っていた彼も、
次第に合格手帳が持つ力のすごさを目の当たりにしていきました。
手帳を書き続けるうちに、自然と勉強時間が増え、集中力も高まっていきました。
それだけではありません。 あれほど苦手だった化学から逃げることなく真面目に取り組み、
成績をぐんぐん伸ばしていったのです。 そして見事、第一志望の京都大学に合格しました。
合格後、高野くんはこう語ってくれました。
「合格手帳を書くだけで、こんなにバランスよく勉強が進んで、
成績が上がっていくなんて思いもしませんでした。
去年の自分は本当に浅はかでした……。完全に気分に流されていましたね」 と、
彼は少し照れくさそうに笑っていました。
自分の実力や才能を過信してしまう受験生は、
このような地道な作業、つまり「書くこと」を面倒くさがる傾向にあります。
しかし、「面倒くさい」とか「なんとなく、明日からにしよう」というような
気分に左右されていては、合格をつかみ取ることはできません。
逆に、「毎日、合格手帳を書く」というシンプルなルールを忠実に守り続けた受験生は、
必ずといっていいほど、自分の想像を超えるような大逆転合格を果たしています。
ミスターステップアップでは、このような話を日常でたくさんお伝えしているので、
ぜひ興味のある方は、ぜひスクーリングにお越しください!
それでは、また!