【やっしが解説】山中教授とユニクロ柳井社長が変える、日本の再生医療

こんにちは。 卒塾生の、はるぴょんとゆうなです。


ミスターステップアップの通信コースでは、成績UPのための習慣・考え方・背景知識を身につけるためのラジオ音声を毎日配信しています。


そのラジオの中でも、受験生に大人気のコーナーが、


武田康先生(通称:やっし)がパーソナリティを務める「やっしラジオ」です。


東京大学の博士号をもっているやっしが、最新のニュースやできごとを解説してくれます。


聴くだけで、さまざまなテーマについて触れることができ、英語長文や現代文を解くうえで使える知識を身につけることができるんです。


 


今回の記事では、ある日のやっしラジオをお届けします。


ぜひ最後までお読みください♪



▲左:はるぴょん(卒塾生) 真ん中:やっし 右:ゆうな(卒塾生)


 


暑い夏に気になるのは・・・?


ゆうな:頭のよくなる『やっしラジオ』の時間になりました。


本日は、やっし先生(以下:やっし)、はるぴょん(以下:はる)、そしてわたしの3人でお届けします


はる :よろしくお願いしまーす!


やっし:よろしくお願いします


ゆうな:近頃、あまりにも暑すぎませんか?


はる :ほんっとに暑いですよね! 肌がジリジリ焼ける感じがします!


やっし:そうですね。 夏は太陽の高度が最も高くなるので、日光が強烈に感じられる時期なんです。


はる :やっぱりそうなんですね! もう、焼けてるーって実感しちゃいます。 


紫外線は女の子の大敵ですから、このUVカットパーカーは手放せません!



やっし :顔の全面を隠せるようなパーカーもありますよね。 


「不審者パーカー」とも呼ばれているようです。



ゆうな :わたしも、ユニクロのUVカットパーカーを愛用しています。 


本当に、ユニクロはみんなの味方ですよね。


 


ユニクロ柳井社長が、意外な分野で貢献!


やっし :ユニクロといえば最近、柳井社長がたいへん素晴らしいことをされていました。 


私財をなげうって45億円を寄付し、『Yanai my iPS Lab(ヤナイ マイ アイピーエス ラボ)』という施設を開設したのです。 


これは、13年前にiPS細胞を発明し、ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥(やまなかしんや)教授と共同で設立されたものです。


(iPS細胞…人工多能性幹細胞。人間の皮膚や血液などの体細胞に、ごく少数の遺伝子を導入することで作製される。この細胞は、体の様々な細胞や組織に分化できる能力と、ほぼ無限に増殖できる能力を持っている。)



▲Yanai my iPS Labの施設



▲山中伸弥教授と、柳井正氏


 


はる :へぇー! それって、どんな施設なんですか?


やっし:iPS細胞が発見されてから、治療の現場で活用しようと研究が進められてきましたが、いよいよ実用化の段階に入っています。 


今年の3月にも驚くべき成果が報告されました。


慶應義塾大学の教授がiPS細胞を使い、脊髄を損傷して下半身不随になった患者さんの治療をおこなったのです。 


これまでの見せかけだけではない、本物の再生医療を成し遂げたといえるでしょう。 これを皮切りに、時代は大きく変わっていくはずです。



▲やっしラジオ収録風景


iPS細胞研究の長年の課題が大幅解決


やっし :これまでのiPS細胞作製には、大きな課題がありました。 


ひとの細胞から幹細胞を作るプロセスには、いわゆる職人技が必要で、1件の治療に必要なiPS細胞を完成させるのに半年〜1年もの期間と、5000万円という高額な費用がかかっていたのです。


(幹細胞…自分と同じ細胞に分裂する能力と、様々な種類の細胞に変化する能力の2つの特徴をもつ細胞)


ゆうな :5000万円はすごい金額ですね…。 気軽に作れるものではありませんものね。


やっし :そのとおりです。山中先生の研究所では、年間で3件分のiPS細胞しか作ることができませんでした。


さらに、そこから神経、心臓、筋肉などの細胞のような、治療に必要な組織を作るためには、また時間が必要になります。 



このように、iPS細胞の実用化には課題が山積みだったのです。


どうすれば質の高いiPS細胞を安定的に作れるのか、ということがこの13年間の研究テーマでした。


それが、柳井社長が設立した新しい製作所では、半年かかっていたiPS細胞の作製を、完全自動化によっておよそ3週間でおこなえるようになります。


費用も100万円ほどに抑えられる見込みです。


はる :ええーっ!? あの5000万円が、そんなに安くなるんですか!?



▲FNNプライムオンラインより


やっし :ええ。 この条件が整えば、年間で1000件は作れるのではないかといわれています。


iPS細胞を使った治療の研究も、格段におこないやすくなるでしょう。


しかも、その研究運用の費用も、柳井社長が9年間分を寄付しているのです。


稼いだお金を、喜捨(きしゃ)の精神、つまり見返りを求めずに寄付するという姿勢で社会に捧げているのですね。


このおかげで、これまで治療薬の開発が難しかった難病の患者さんにとっても、新たな道が開けます。


患者さん自身のiPS細胞から病気の細胞を再現し、それにさまざまな薬を試すことで、治療に効果のある薬を探す研究も可能になるのです。


 


ゆうな :患者さんに大きなご負担をかけることなく、薬の効果を確かめられるのですね。本当に素晴らしいことだと思います。


やっし :これから、間違いなく、時代が大きく動いていきますよ。 


しかも、その施設はわたしたちの塾の最寄りでもある、京阪沿線の中之島(なかのしま)にあります。


 このニュースには本当に感動しました。 


これほど大きな出来事なのに、あまり大々的に報道されていないのが不思議なくらいです。


はる:iPS細胞を通じて、難病にかかった方が、ひとりでも多く救われる未来が早く来てほしいですね!




▲ミスターステップアップ5階からの景色


今回は、医療系のニュースについて、やっし先生に語っていただきました。


ミスターステップアップの通信コースでは、このようにさまざまなテーマを扱うラジオを配信しており、聴くだけで手軽に、



  • 現代文や英語の長文読解力

  • 医学部などの面接や小論文対策


につながる力を養うことができます。


このラジオは、通塾コースや通信コースで聴くことができますので、ご興味のある方はぜひ、ウェブサイトで詳細を見てみてくださいね。


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