おうち神社化コーディネーターの文香です。

(※おうち神社化とは・・・
家の掃除、整理整頓をして、神社のような気のいい空間にすること。
詳細は、書籍『おうち神社化計画』をご覧ください)

今回、おうち神社化をしたのは、
・一人暮らし(20代男性:会社員)
・1Kマンション(築40年)
Hさんのご自宅。
「築年数が古くて落ち着かないんです」
「なかなか身体が休まらなくて…」
そのようなご相談をいただいたことをきっかけに、
〝おうち神社化〟を
お手伝いさせていただくことになりました。

古いお部屋でも、
ポイントを押さえて手を加えることで、
心から安らげる居心地のよい空間へと生まれ変わります。
今回は、そのときの具体的な作業の様子と、
お部屋の変化をbefore / afterとともにお届けします。
1:和室
それでは、具体的にどのように変わったのか、
まずはHさんが多くの時間を過ごす和室から見ていきましょう。

▲before(和室)
こちらが作業前の和室です。
ご覧のように、築40年ということもあり、
お部屋全体に年季が入っている印象でした。
また、引っ越したばかりで
物がほとんどない状態のときに、
ご友人からラグを譲り受けたそうなのですが、
そのラグが少し黒ずんでしまってたので、
今回新しくすることにしました。
ラグは日々の生活で邪気を吸いやすいのもあり、
汚れてしまうと、空間の印象を大きく左右します。
できればこまめに洗うか、
洗濯が難しい素材のラグの場合は
思い切って買い換えるのがおすすめです。
それだけでも、
お部屋のエネルギーはグン!とアップします。

▲神棚
和室の長押(なげし)には、
以前から大切にされていた護符が立てかけてありました。
しかし、そのままでは少し不安定な印象だったので、
正式に神棚の板を設置し、
心を込めてきちんとお祀りできるように整えました。
神札や護符などは、
このように丁寧に取り扱うことで、
お部屋全体が、神様に守られているような、
安心の氣で包まれていきます。

▲after(お祈りをする机)
Hさんは、毎日ノートを書くことで
自分と向き合う時間を作っていると
話してくださいました。
しかし、これまではお部屋に机がなく、
いつも床の上でノートを広げていたそうです。
そこで、今回新たにローテーブルを購入。
棚付きのものを選んだので、収納スペースとしても活用できます。
これで毎晩、眠る前に
ノートを書きながら一日を振り返ったり、
静かにお祈りに没頭したりと、
自分と向き合う大切な時間を
ゆっくりと過ごせるようになりました。

▲after(浄化アイテム)
ローテーブルの収納部分には、
いつでも手軽に使える
浄化アイテムをまとめて配置しました。
「部屋の空気が重いな」と感じたときや、
お祈りをする前など、
すぐに空間を浄化し、整えることができます。
<浄化アイテムはこちら>
①ウェットシート
→「気になる」と思った時にすぐに拭けるようにしておくのが空間をきれいに保つポイント。
②備長炭麗線香(森の香り)
→空間の消臭&浄化におすすめ。
③美爐空キャンドル
→炎には空間の浄化だけでなく、心身を清める力があります。
④神社香水
→神社の神様の空気を再現して作られた香水。
空間にひと吹きするだけで、
たちまち神社のような空間に早変わり。

▲after(空気清浄機の設置)
和室の隅には、
高性能な空気清浄機「サリール」を設置しました。
こちらは、ウイルス対策はもちろんのこと、
お部屋の気になるニオイを消臭してくれる優れものです。
目に見えない空気まで清浄にすることで、
より快適な空間を目指します。

▲after(結界)
仕上げとして、和室の四隅には
「虚空蔵菩薩の護符」を設置しました。
空間に結界を張り、邪気を払い、
良いエネルギーで満たしてくれます。
お部屋全体が守られているような、
安心感のある空間になりました。
2:押入れ

次に取り組んだのは押し入れです。
じつは、この押入れからは
お隣の住人の方のタバコの臭いがかすかに漏れてきており、
いままでこのスペースを有効活用できずにいたそうです。
そこで、まずは臭いを遮断するために、
厚手の壁紙シートを丁寧に貼りました。
これにより、タバコの臭いが室内に入り込むのを
大幅に防ぐことができました。
さらに、消臭効果が期待できる
「ヒノキの香りのディフューザー」も設置。
ヒノキの清々しい香りが広がり、
気になっていたタバコの臭いは
ほとんど感じない状態にまで改善され、
無事に収納として使えるようになりました。
3:玄関・キッチン
続いて、キッチン周り。

▲キッチン周り
元々は、床がひんやりとして冷たかったため、
あたたかみのあるタイルカーペットを敷きました。
仕事から帰ってきたときに、
足元があたたかいと、心がほっと癒されます。
見た目にもあたたかみが生まれ、
安心感のあるキッチン(玄関)へと変わりました。

▲before(キッチン下の収納)
以前は、物が床に直接置かれている状態で、
やや雑然とした印象でした。
これでは奥の物を取り出しにくく、掃除も大変です。
そこで、収納ボックスをいくつか用意し、
掃除用品、ストック品など、ジャンルごとに分けて整理しました。
本来であれば、
もう少し小さめのボックスを複数使う方が
細かく整理整頓しやすいのですが、
今回はあえて少し大きめのボックスを選んでいます。
これは、Hさんがストレスなく、
大まかにでも箱に物を戻す習慣を
つけやすいようにという考えから。
とくに男性の一人暮らしでは、
細かすぎる収納ルールよりも、
続けやすさを重視する方が効果的な場合があります。

▲キッチンシンク
Hさんは普段ご自宅で料理をされないとのことで、
ガスコンロを置くスペースが
物置きのような状態になっていました。
また、ステンレス部分には経年によるサビも見られ、
少し暗い印象を与えていました。
そこで、
手軽に雰囲気を変えられるリメイクシートを貼り、
見た目を美しくリフレッシュ。
シンク周りが明るくなると、
キッチン全体が清潔な印象になります。
4:トイレ
最後に、毎日使う大切な場所、トイレの改善です。

▲トイレ全体
作業前のトイレは、
トイレットペーパーや掃除道具などが
床に直接置いてあり、
掃除がしにくくなっていました。
そのためか、なんとなく空気がよどみ、
どんよりと重たい雰囲気が漂っていました。
そこで、トイレの上部に
突っ張り式の棚を新たに取り付けました。
ここにトイレットペーパーのストックや
掃除道具などを
まとめて収納することで、床面積が広がり、
格段に掃除がしやすくなります。
物が整理されると、空気の流れも良くなり、
清潔で気持ちのよい空間へと変わります。
5:まとめ
いかがでしたでしょうか。
築年数が経過したお部屋でも、
一つひとつ丁寧に手を加え、
工夫を凝らすことで、
こんなにも心地よい、
愛着の湧く空間へと生まれ変わります。
おうち神社化は、
単に見た目を美しく整えだけが
目的ではありません。
神社のように清々しく、
気の良い空間を作ることで、
毎日神様に守られているような安心感の中、
そこに住まうひとの心と身体にも
良い影響を与えてくれます。
毎日多くの時間を過ごす場所だからこそ、
大切にしていきたいですね。
参考になれば幸いです。