おみくじって当たるの? 人に見せていいの? 神社に結んで帰っていいの?
今回は、そんなおみくじにまつわる素朴なギモンに、羽賀ヒカルがお答えします。

羽賀 ヒカル
東洋思想・神道研究家
1983年、京都生まれ。神道・東洋思想のマスター北極老人に高校生の頃から師事し、占術、風水、神道の秘伝を継承。現代社会が抱える諸問題の根底に日本的精神の喪失があると説き、日本人の心に火を灯すべく、言論活動を行う。
オンラインサロン「ゆにわ塾」の講師。
Q おみくじって当たるんですか?凶が出たので心配です。
A 吉凶よりもメッセージが大切です。
おみくじは神様からメッセージをいただくもの。
本来は「当たる」「当たらない」という吉凶では測れません。
和歌や漢詩、古事記の言葉などの抽象的な表現から、神様からのメッセージを受け取ることが大切です。

Q おみくじは人に見せてはダメですか?
A 「言わずに秘める」方がいいことも。
自分の大事な物は、気軽に誰かに貸しませんよね。
それと同じで、神様からいただいたメッセージも、簡単に人に見せずに「言わずに秘める」方が神様がお喜びになることがあります。
ですが、解釈が難しくて誰かに相談した時、もらった言葉がドンピシャなことも。
神様が見ているのは、いただいたメッセージを大切にする姿勢です。
Q 大吉が出るまで引き直してもいいですか?
A 基本的には一回で。三回引くやり方もあります。
おみくじは、どのような意識で引くかが大切。基本は1回がよいでしょう。
ただ、おみくじを3回引いて、それぞれを過去・現在・未来に当てはめる方法もあります。
その場合は、①自分の過去の現れ、②いま必要なメッセージ、③未来に気をつけることの順番で解釈していきます。
Q おみくじの有効期限はどれくらい?
A 引くときの意識で変わります。
いでは、期限を設けることが大切。
たとえば初詣では「今年、私に必要なことを教えてください」と思いながらおみくじを引くと、そのメッセージが受け取れます。
「3ヶ月」「今の自分」など、期限は自由に変えられますので、そこを意識して引いてみてください。
Q おみくじに書いてある意味が分かりません。
A 時間を置いてみて。
いただいた神様からのメッセージを日常の中で深めたり、問いを立てたりしていると、後々その意味が分かることも。
手帳など、いつも見返せる場所におみくじを貼って、「これはどういう意味なんだろう?」と考えてみてください。
動画での解説もご覧ください。