こんにちは。講師の村田です。
実は最近、2017年度の塾生だった
大橋 正義(おおはし せいぎ)くんから、
数年ぶりに、お手紙をもらいました。
正義くんが卒塾してから8年ほどの時が経ちますが、
受験で学んだことを、歯科医師になり、大学院に進学した今でも、
血肉にして活かしてくれていることが
とても伝わってくるメッセージでした。
そしてなによりも、自分の実体験を、ぜひこれからの受験生に届けたい!!という熱い想いがこもっています。
塾を卒業して長く経っても、こんなお手紙を書いてくれることは、本当に嬉しいかぎりですし、
これからも頑張ってほしいと、心から願います。
みなさんにもぜひ読んでもらいたく、今日は特別に、正義くんの手紙をお見せします。
大橋正義くんからの手紙
塾の先生方、お久しぶりです。 お元気でお過ごしでしょうか。
じつは最近、ミスターステップアップで学んだことが、たいへん役に立ったと感じた出来事がありました。 そのことをお伝えしたく、ご連絡いたしました。
わたしは某歯科大学を卒業後、某国立大学の口腔外科で2年間の研修医生活を終えました。
そして、この4月からは、同大学の大学院に進学することになりました。
大学院試験での気づき:基礎の大切さ
大学院の入学試験は、英語の論文を読み、その内容に関する質問に答えるという形式でした。
わたし自身、英語の勉強からしばらく離れていましたし、
論文の内容も専門的な医学分野がほとんどでした。
そのため、「合格できないのではないか」と、とても不安になりました。
しかし、ミスターステップアップで教わった音読のおかげで、
英文を前から順に読んでいく習慣が自然と身についていました。
また、先生方から何度も教えていただいた「困難は分割せよ」という言葉を思い出し、
難しいと感じる箇所も冷静に分解して考えることができました。
その結果、終わってみると、予想以上にスムーズに大学院の試験に合格できたのです。
この経験を通して、最終的には基礎に立ち返ることが、いかに大切かを改めて実感しました。
勉強における基礎とは、まさにミスターステップアップで教わったことです。
たとえば、参考書は一周に時間をかけすぎず何周も繰り返すこと、
音読など「バイブル本」とされた教材をしっかりやり込むことなどです。
結局、困ったときには、この基礎に立ち返ることになるのだと思います。
勉強と精神面、両方の基礎固め
また、わたしの場合、勉強面だけでなく、
精神面での基礎もミスターステップアップで築いていただいたと感じています。
塾にいたころのわたしは、いつも不安でいっぱいでした。
いま思えば、精神的にもかなり不安定だったように思います。
調子が悪いときは、ほぼ毎日、先生方に相談に乗っていただいていたほどです。
しかし、そうやって毎回相談を重ねるうちに、
「自分はこういう考え方をすると、よくない方向へ進んでしまうな」などと、
自分自身を客観的に見つめられるようになっていきました。
結局、塾生のあいだは最後まで不安が消えることはなく、自分をうまくコントロールできなかったかもしれません。
ですが、いまは私生活に支障がない範囲で、自分の精神状態をうまく調整できるようになったと感じています。
ですから、いまの塾生のみなさんにも、勉強法だけでなく、精神面でも大きく成長していっていただきたいと願っています。
浪人時代の経験が、いまのわたしの支え
話は大きく変わりますが、浪人時代を振り返ると、
「あれがあったからこそ、いまの自分ががんばれている」と思える明確な経験が一つあります。
それは、ミスターステップアップで過ごした最後の1年間の日々、そのすべてです。
包み隠さずお話ししますと、わたしは浪人時代、医学部を志望していました。
ただ、心の底から本当に医師になりたいのかどうか、自分でも正直よくわかっていませんでした。
そのせいもあってか、なかなか勉強に本気で打ち込むことができず、時間だけがズルズルと過ぎていってしまいました。
「最後の1年」と覚悟を決めて臨んだ浪人生活で、わたしは「医師になりたい」と考えるのを、いったんやめることにしました。
それよりも、ただ純粋に、自分が「かっこいい」と思えるような人間になろうと決めたのです。
一つのことに情熱を燃やして打ち込んでいるひとは、間違いなくかっこいい。
そう考えていたので、わたしはそんな浪人生活を送ろうと決意しました。
最後の1年間は、本当に一切妥協しませんでした。
どんなに暑い日も寒い日も、毎朝早起きして「塾に一番乗りするぞ」という気概をもって臨みました。
毎日、朝から晩まで必死に勉強し、困ったときは先生方にたくさん頼らせていただきました。
また、毎朝塾に一番乗りして、塾のなかの掃除もしました。
それは、自分だけでなく、みんながきもちよく勉強できる空間づくりを、少しでも手助けしたかったからです。
いまも、あの1年間はわたしの誇りです。
そして、あの経験があるからこそ、わたしは自分自身に誇りをもち、いまを生きているのだと感じています。
自分の限界を超えようと必死に、本気で打ち込んだからこそ、結果として医学部には進学できませんでした。
それでも、医学部に進んだ同期を心から祝福できましたし、いま、歯科医師として誇りをもって働くことができています。
(偉そうなことを言っていますが、塾生時代は失敗ばかりで、できないことの連続でしたから、安心してくださいね。)
塾生のみなさんへ
いまのミスターステップアップの塾生たちには、
受験が終わったときに「最高の1年だった」と思えるような、
熱い、本気の1年間を過ごしてほしいと、心から願っています。
そうして全力で過ごした1年間は、きっとこれからの人生の大きな支えとなり、かけがえのない思い出になるはずです。
先生方、そして塾生のみなさんの、今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
終わりに
いかがだったでしょうか。
卒塾してからも、自分の道を歩もうと、挑戦し続けていることが、ひしひしと伝わってきます。
ミスターステップアップでは、
〝受験は人生の雛型(ひながた)〟だと、いつもお話ししています。
勉強も、精神も、受験を通して、限界を越えられるのです。
僕自身、塾の創始者の南極老人に受験勉強を教わり、人生が180度変わりましたし、
20年以上、毎年多くの受験生が、大逆転合格を果たす姿、そして今までの自分の殻を破っていく姿を見させてもらっています。
正義くんのように、卒塾してからも、受験でつちかった経験と熱い志を持って、新たなステージに挑戦していく子も、たくさんいます。
あなたも一年間、本気で勉強して、〝雛型〟になるような受験をしてみませんか?
ミスターステップアップで、ぜひお待ちしております。
それではまた。