感謝や祈りをささげるための神聖な場所です。
古代のひとびとは自然の恵みに手を合わせ、
朝には一日の平安を祈り、
夕には一日の無事を感謝し、
夜にはあしたへの希望を思い描く──。
そんな毎日を過ごしていました。
神様とつながりながら暮らすことで、
心はしぜんと穏やかに整います。
そうして生きる活力となる
「志(こころざし)」を見いだし、
一日一日を大切に生きられたのです。
ですが、
いまの時代はあまりにも忙しく、
神様への祈りや感謝を思い出す時間が
少なくなっているかもしれません。
だからこそ、
住まいのなかに神棚をおいて、
いつも神様を感じられる場をつくりませんか。
今回は、神棚の由来や選び方についてご紹介します。
神棚の由来と、そこに込められた意味
神棚とは、家庭のなかで神様をお祀(まつ)りするための場所のことです。
そこには、神様の力を宿した「お神札(ふだ)」をお祀りします。
神棚におさめるお神札は、神社でいただくことができます。
じつは、神様を祀る棚を設けた最古の記述は、日本の神話『古事記』にあるといわれています。
そこには、太陽の神様である天照大神(あまてらすおおみかみ)が高天原(たかまがはら/神々の住む世界)を統治することになったとき、父神である伊弉諾尊(いざなぎのみこと)から首飾りの玉を授かり、それを「棚」にお祀りしたという逸話が残されています。
つまり、大切なものを棚のうえにおいて崇(あが)めたことが、神棚の原型といわれているのです。
古くから日本人は、大切なものを目線よりも高い清浄な場所におくことで、敬意を表してきました。
代表的な神棚の種類
神棚には、建物の形状や産地によっていくつかの種類があります。
ここでは、代表的な「伊勢系」と「出雲系」についてご紹介します。
●伊勢系の神棚(神明造り)
伊勢神宮の社殿を模した造りで、「神明造(しんめいづく)り」と呼ばれます。
屋根が直線的で、シンプルかつ洗練されたデザインが特徴です。
伊勢神宮でお祀りされている天照大神は、日本人の総氏神(そううじがみ)さまでもあるため、もっとも一般的に普及している形式です。

●出雲系の神棚(大社造り)
島根県の出雲大社の社殿を模した造りで、「大社造(たいしゃづく)り」と呼ばれます。
どっしりとした太い柱と、曲線を描く屋根が特徴的で、重厚感があります。
縁結びや福徳の神様として知られる大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)をお祀りする場合や、地域的な信仰によって選ばれることがあります。

ゆにわのオリジナル神棚「住神(すみか)」
最後に、ゆにわのオリジナル神棚「住神(すみか)」をご紹介します。

「住神」は、特定の形式にとらわれすぎず、日本古来の「八百万(やおよろず)信仰」──つまり、どのような神様にも喜んでいただけるようなデザインを目指しました。
神様にとって居心地がよくなるように、全体的に角(かど)をなくし、丸みを出してあたたかみを表現しています。
祈り手にとっても、神様の「ひかり」と「あたたかみ」を感じていただけるはずです。
素材には、木曽山系の良質なひのきを使っています。
ひのきは漢字で「檜」と書きますが、古くは「霊の木(ひのき)」や「日の木(ひのき)」ともいわれ、神様が降りやすい神聖な木とされてきました。
清々(すがすが)しいひのきの香りとともに、神様とつながる静かな時間を過ごしてみてください。
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