今回は、前篇のつづきからのお話です。
(前篇はこちらから👉【開示】天照大神の正体とは!?今、明かされる歴史の真実!TOLAND VLOG(前篇))
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サム:これは、まぁまぁえげつない話ですね。
僕は普段、「僕がこう思ってるんです」という考察を話すわけではなくて、トークライブなどではお話しすることもありますが、あくまでたとえば「竹内文書をベースにするとこうなりますね」といった考察をしています。
羽賀:『竹内文書』では、女性の王としての天照大御神がいて、スサノオの国のスサノオと政略結婚をします。
もともと連れ子もいる状態で結婚したものの、うまくいかなかった、という描かれ方ですよね。
サム:はい。そして、『ホツマツタヱ』では、まさにアマテル神として、女神ではなく男性だったと描かれています。
このへんが違うために、「ホツマツタヱが本物だ」「古事記こそが正しい」といった派閥争いのようになってしまいがちなんですが、僕はこれは同じことを言っているのではないかと思っています。
『ホツマツタヱ』をベースに考察したとき、アマテル神がスサノオに攻められたときに、天の岩戸隠れをします。
そのとき、亡くなったかのような和歌が詠まれるのです。
『ホツマツタヱ』は和歌がベースになっていて、すべてが五・七調で構成されています。
その中で、男性神のことを「キ(木)」、女神のことを「ミ(実)」と表現し、天の岩戸隠れの後に「キが枯れてしまった。でもミはまだ残っている」という意味深な和歌が詠まれるのです。
これはあくまで考察ですが、この天の岩戸伝説のタイミングで、入れ替わりがあったのではないか、と考えています。
羽賀:それはどういう入れ替わりなんですか?
女性神から男性神に変わったのか、男性神から女性神に入れ替わったのか。
サム:僕の考察では、男性から女性に変わったのではないか、としています。
つまり、もともとアマテル神と、その正妻であるセオリツヒメが存在していて、アマテル神が亡くなってしまい、「ミ(女神)だけが残っている」という状態になった。
そこから、渡来してきた勢力と結婚し、新しい王朝のようなものが始まったのではないか、という考察です。
「お隠れになる」という表現は、神がお亡くなりになる「神去(かむさり)」の隠語でもあります。
たとえば出雲口伝でも、大国主(オオクニヌシ)というか、王様が殺害されて、別の神が出てくるという話がありますよね。
もともとアマテル神とセオリツヒメは、日本のルーツでもあるので。
つまり、女系の文化でつむがれてきたのが日本の始まりなのではないかなと。
入れ替わりって政権的なものではなくて、女神の系統が、今もベースとして日本にはあるのではないか、と思っています。
羽賀:セオリツヒメ中心の体制が日本にはずっとあったけれども、岩戸隠れというのは、セオリツヒメ時代の終焉というか、そこから歴史が変わって、男性の世の中になっていく。
女神は天照大御神、国を治めるのは男の役割になっていくということですね。
サム:実際にその伊勢系の天照大御神を祀っている神社でも、荒魂(あらみたま)としてセオリツヒメが祀られていたり、割と二柱セットで祀られていたものが一柱として扱われるようになった背景も、結構あるんじゃないかなと思っています。
あくまで、これは一つの説ではあるんですけど。
羽賀:もう一つ、出雲口伝の話も出たので、ついでにお聞きします。大国主については、どう思われますか。
サム:大国主は、やはり難しいですね。
羽賀:間違いなく、日本海側にスサノオをきっかけとする王朝のようなものがあったのでしょうね。
それは単に日本海側の話だけではなく、三輪山にもつながる文化圏があったんじゃないのかなと。
それが『古事記』『日本書紀』に暗号化されて、ああいう形で残っているのだと思いますが、いかがでしょうか。
サム:個人的に、大国主という神様がめちゃくちゃ好きで。
『古事記』や『日本書紀』では、政権交代のような描かれ方をしていますよね。
天照大御神が高天原(たかあまはら)にいて、地上を大国主が繁栄させていたところ、高天原から「あの地上いいじゃないか」と、部下を連れて国譲りをさせる。
最終的に大国主は目に見えない世界(幽世)に隠れるので、出雲大社を建ててくれるなら国を譲ります、と。
そこから天照大御神の御孫であるニニギノミコトが地上に降り立ち、今の日本につながっていく、というのがベースにあるじゃないですか。
この出雲の流れが、日本のルーツを知るうえで、すごく重要なポイントだと感じています。
出雲口伝だと、インドともつながってくる流れがあります。
インドからドラヴィダ族が日本にやってきて、南下して、島根にたどり着いて出雲王国ができた、と。
その裏側には、やはり女神というか、アラハバキ的なものが隠されている。
女性の流れが伏せられてきたのが、2000年前の出来事なのかなと。
それを細かく表現しているのが『出雲口伝』です。
そこでは、大国主は何代も続く世襲制だったんだよ、ということや、日本神話で扱われているのは何代目の大国主だった、ということまで細かく語られています。
事代主(ことしろぬし)は、息子ではなく「副王」という存在で、これが入れ替わって世襲していったというところから、王朝としての仕組みが確立されていた、と。
この話を他の神話と重ねると、この大国主が「最初のアマテラス」ということになるんです。
先ほどの話では、最初に男性のアマテル神がいて、亡くなってから女神が立ったという流れがありましたが、『出雲口伝』では、大国主が渡来勢力、徐福(じょふく)の勢力によって洞窟に入れられ、枯死(こし)させられるっていうシーンが出てきます。
この流れは、明らかに天の岩戸伝説と重なります。
究極的には、大国主と出雲口伝とホツマツタヱを重ねると、「大国主の正体はアマテラス」っていう、無限に考察が広がっていく。
羽賀:重なっているということですよね。国譲りと。
サム:そういう「こうなんじゃないか」「ああなんじゃないか」ということをひたすらずっとやってますね。
羽賀:いまずっとお話いただいたことって全部つながっていて、サムさんが「今の日本はなぜこうなっているのか」という疑問から歴史を遡り、古代史に行き着いた。
日本の古代史のターニングポイントになっているのが、神武天皇の即位であり、天の岩戸隠れだと思うんですよ。
じゃあ、何が大事かというと、「岩戸隠れ以前はどうだったのか」ということですよね。
そこから理解することによって、「今の社会ってこうなったんだな」が見えてくる。
2000年に入ってインターネットが広がって、それ以前は古代史はあまり注目されてなかったじゃないですか。
サムさんのように、こうした古史古伝を広め、存在を伝えてくれる方が出てきたことで、わたしたちは何万年、何千年というマクロなスパンで人類の歴史の変遷を知り、アマテラス即位以前の世界を思い出すことができる。
サム:めちゃくちゃそんな感じです。
それを思い出していくことが、すごく大事な時代なのではないかと。
当時、僕がバーで出会った人々は、現代にもたくさんいると思うのですが、皆「個」として生きているというか、「自分」という世界で生きているように感じました。
でも、じつはその背景には、何世代にもわたるバトンのつながりや、神の時代からつむがれてきたものがある。
そう考えると、自分だけではない世界観、未来にどういう日本を残していくか、という視点が自然と生まれてくると思います。
そこを、ぜひ知ってほしいな、とすごく感じていることですね。
羽賀:これからの時代のキーワードとして、「日本人ファースト」という言葉も聞かれるようになりました。
海外から来られた方々とどう付き合っていくのかはめちゃくちゃ重要ですが、やはり神話を見ると、日本はかなり海外の影響を受けているとも思います。
そのあたり、ユダヤの影響については、どう思われますか。
サム:これも、突っ込み出したら大変なことになりますが、日本は一つの「避難所」だったのではないか、と感じています。
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