営繕(えいぜん)部の
えびぞーです。
今日は、前回の続きを
お話しさせていただきます。
前回の記事は、こちらからご覧ください。
→★わたしが「良かれ」をやめた理由【前篇】★
* * *
さらに、
北極老人(以下:先生)も
長尾社長(以下:社長)も
たとえ、何かうまくいかないことや失敗があったとしても
そのすべてを尻拭いする覚悟で
見守ってくださっています。
実際、どんな仕事も
先生、社長がやった方が
圧倒的に早いことでしょう。
人に任せたら、
思わぬ失敗をしたり、
よけいに時間がかかったりと、
回り道をしたりすることの方が
圧倒的に多いはずで、
手を出さずに見守る方が
よっぽど、大変だと思います。
しかし、それでは、
わたしたちが学ぶチャンスも
なくなってしまう。
だからこそ、
経験がなくても、
いろいろな現場に立たせてくださいます。
そこに、
その人が乗り越えるべきテーマがあって、
それを仲間と乗り越えられるようにと
考えてくださっているのです。
そうやって、先生も社長も
常に、
どうしたら、その人が輝くかを考え、
見てくださっています。
もっと言えば、
そこにしか興味がないのです。
しかし、わたしはYさんのことを
辛抱強く見守ることも、
最後まで信じ切ることもできませんでした。
同じ志をもつ仲間に対してなら、
そこは、安い情に流されて
自分がやるのではなく、
そのスタッフにやらせる。
本人がやらないのなら、
厳しいことを言ってでも、
その人にやらせるということが、
その人のことを想っているなら、愛であり、
わたしがしたことは、
偽善であり、
愛ではありませんでした。
Yさんの、
立ち上がる機会、
成長するチャンスを奪う
ということをしていました。
しかも、それは
見積書を作った時と同じように
相手のことを思いやるどころか、
自分の思うままに仕事をして、
満足していただけだったのです。
社長がわたしに伝えようとしてくださっていた
仕事が自己満足的になってしまうという
わたしの課題が
ここにもあらわれていたのだと
気づかせていただいたのでした。
それからは、わたしも
Yさんが
苦手な資料作りをやり遂げられるよう、
手を出さず、見守ることにしました。
Yさんに対して、
「早く、資料作りなよ」
と、促しつつ、
もしも、失敗して怒られたとしても
そのフォローは、
同じ営繕部として
すべて引き受けようと覚悟を決めて
とにかく、待ちました。
なかなか進まないもどかしさと戦いながら
Yさんを見守り続けていると、
気づいたことがありました。
Yさんは
他部署の人に意見を聞くことを避けて、
話しかけやすいわたしに
意見をききにきていたのです。
でも、
そのときに一番必要な情報は
わたしではなく、
他部署の人が一番よく知っていました。
Yさんは、けっこう人見知りなところがあり、
あまり話したことのない他部署の人に
質問をしに行くのは、
かなりの苦手意識があったのだと思います。
しかし、
このまま、Yさんが
わたしにばかり
意見を求め続けていたら、
いい資料を作ることはできません。
そこで、わたしも
Yさんがわたしのもとへ来たときには
あえて答えずに、
きちんと、Yさん自身が
意見を聞くべき人のところへ行くよう
うながし続けました。
すると、Yさんも次第に、
このままではいけないと思ったようで、
社長がおっしゃっていたように
Yさんは、資料作りを通して
自分の苦手なことに対して
向き合うようになりました。
そして、最終的には
もともと、わたしが作っていたものより
圧倒的にわかりやすい資料が
完成したのです。
それを見たとき、
わたしがパッと、資料を作ってしまったことが
どれだけ、
Yさんの可能性にふたをしてしまっていたのか、
痛感しました。
また、
ある部署のスタッフから
トイレの手洗い場の排水が詰まったので
なんとかしてもらえないか
と、依頼があった時にも、
その詰まりを解消することは
難しくなかったこともあり、
わたしがやってしまうのではなく、
どう洗浄したら良いのか
やり方を伝えてみることにしました。
そして、
現場スタッフ自身の手で解決するところまで、
見届けるようにしたのです。
すると、現場のスタッフは
生き生きと作業をしてくれて
無事、排水の詰まりは直り、
「これなら、
次に同じことがあった時、
自分たちでできそう!」
と、言ってくれました。
そのときも、
自分の振る舞い方ひとつで
一人一人が持つ可能性を
広げることができるのか、
それとも、閉ざしてしまうのか、
変わることを実感しました。
みなさまも、
「良かれ」と思ってしたことが、
本当は、
相手の成長の邪魔をしているかもしれません。
わたし自身も、
安易に手を出してしまう前に
それが、本当に相手のためになるのか?
自己満足でやってしまっていないか?
ということを
常に感じていきたいと思います。
ありがとうございました。
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