及川幸久✕川嶋政輝丨日本が落ちぶれた最大の理由【後編】

※この記事は、YouTubeの動画コンテンツを文章化し、編集したものです。

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日本の精神「結び(ゆい)」の力


及川: (前編からつづき)
では、わたしたち日本人は、この世界の大きな変化のなかで、何を取りもどすべきか。
その答えのひとつが、日本人が古来よりたいせつにしてきた「結び(ゆい)」の精神だと、わたしは思うのです。

以前、ある選挙プランナーの方に教わったことがあります。
日本の本当の精神とは「結び」なのだと。

たとえば、茅葺き屋根の葺き替えや田植えは、一家だけでおこなうのではなく、近所やコミュニティのひとびとが総出で助け合うのが当たり前でした。


川嶋: お祭りにして、みんなでやっていましたからね。


及川:そう。誰かのため、地域のために、無償で力を貸し合う。
その「結び」の精神こそが、日本の伝統や共同体を、長く支えてきたのです。
西洋的な価値観、サタニズムというものは、そうした共同体の「結びつき」や「絆」を、何よりも嫌うのだと思います。


川嶋: その象徴が、いま国会で議論されている「選択的夫婦別姓」の問題ですね。
夫婦同姓は、日本の「家」という共同体を維持し、家族の絆を育んできた、きわめてたいせつな伝統です。

それを「人権」という名のもとに否定しようとする動きの背景には、日本の伝統的な価値観を壊したいという、目に見えない意図を感じます。

まさに、絆や結びを切ろうとしている。

敗者をも受け入れる、日本の神話





及川:サタニズムの根源は、神話の世界における神々の争いにあります。
戦いに敗れた神が悪魔(サタン)となり、この世に恨みを残す。

一度切り捨てられたものは、消えることなく、エネルギーとして残り続けるのです。
西洋の神話では、勝者は敗者を根絶やしにします。


川嶋: しかし、日本の神話はそうではありません。
古事記において、国譲りをすることになった出雲の神々、つまり「負けた側」は、けっして滅ぼされることなく、むしろ手厚く祀られ、いまもなお出雲大社でたいせつにされています。


及川:そうですね。


川嶋: 敗者をも受け入れ、そのエネルギーを調和させていく。
それこそが、日本の「結び」の精神の根本にある、たぐいまれな叡智なのだと思います。


及川:ええ。もう一度、日本の素晴らしい伝統や精神性を見つめ直し、「結び」の力を取りもどすこと。
それが、これからの日本、そして世界にとって、きわめて重要になっていくのではないでしょうか。


川嶋: 本当にそう思います。
本日は、たいへん貴重なお話をありがとうございました。

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