「臨床と研究の両立は無理?」医学部面接の厳しい質問に、あなたならどう答えるか。

 


こんにちは!ミスターステップアップの村山ゆかです。


 先日、塾の医学部面接対策についてご紹介しましたが、


今回はその第2弾として、より実践的な面接練習会の様子をお届けします!


 



 


前回の面接のブログはこちら


 


今回の練習では、講師の村田先生が見守るなか、特別に強力な助っ人をお呼びしました。


ミスターステップアップの母体の会社のスタッフで、


企業の新人研修や採用面接官の経験が豊富な、小名さんです。


 



 


(座られているだけで、シビアな面接のオーラが・・・!!!)


 


 本番さながらの緊張感のなか、一人の塾生が面接に挑みます。


 



 



 


この日の練習には、他の医学部志望の塾生たちも参加し、


仲間の挑戦を真剣な眼差しで見守っていました。


 


 


志望動機への鋭いツッコミ


 


今回練習に臨んだのは、塾生のAちゃんです。


 Aちゃんは、ご家族が病気を患った経験から、


「臨床と研究の両方をおこなえる医師になりたい」という強い想いを持っています。 


その志望動機に対し、さっそく面接官役の小名さんから鋭い質問が投げかけられました。


 



 


小名さん:


「なぜ臨床と研究、その両方に携わりたいのですか。


どちらもおこないたいというのは、現実的に不可能に近いのではないでしょうか。」


 


Aちゃん:


「家族が病気を患い、臨床の現場だけで患者さんを救うことの難しさを感じました。


ですので、研究にも携わりたいと考えています。」


 


小名さん:


「では、もし臨床と研究のどちらか一方を選ばなければならないと言われたら、どうしますか。


『二兎を追う者は一兎をも得ず』ということわざもあります。」


 


Aちゃん:


「わたしは患者さんと直接関わっていきたいので、その場合は臨床を選びます。」


 


小名さん:


「いま、わたしがどちらか一方を、と迫ったときに臨床を選びましたね。


それがあなたの本心だとすると、


最初に『両方やりたい』と話したことは、少しとってつけたように聞こえてしまいます。」


 


Aちゃん:


「いえ、最初に申し上げたことも心からの言葉です。」


 


小名さん:


「臨床と研究、二足のわらじを履くことは、


ほとんどの医師ができていない、きわめて困難な道です。


普通の医学生が考える以上にたいへんなことですが、その厳しさを理解していますか。」


 


Aちゃんは、途中から言葉に詰まってしまう場面もありました。


それでも、「周りの意見も聞きながら、大学時代に両方ができる道を模索していきたいです」と、


なんとか想いを伝えようとします。


 


小名さん:


「ご自身は、医師に向いていると思いますか。」


 


Aちゃん:


「はい、向いていると思います。」


 


小名さん:


「どういった点が、そう思いますか。」


 


Aちゃん:


「リーダーシップ、継続力、そして挑戦力があるところです。


高校時代には、2つの部活を立ち上げ、部長を務めていました。」


 


小名さん:


「なぜ、その3つの力が医師にとって重要だと考えるのですか。」


 


Aちゃん:


「チーム医療を率いるうえで、リーダーシップは欠かせません。


また、常に最新の医療を学び続けるための継続力も必要です。」


 






 


懸命に答えるAちゃんでしたが、すべての質問に満足のいく回答ができたわけではありませんでした。


 


 


厳しいけれど、愛のあるフィードバック


 


練習後、小名さんと村田先生からフィードバックがおこなわれます。 


 



 


これはAちゃんだけでなく、


見学していた他のすべての医学部受験生にとっても大切な学びとなるはずです。


 


【小名さんからのフィードバック】


 


・第一印象は素晴らしい!


まず、入室時の印象はとてもよかったです。


ハキハキと話す姿から、人としての気持ちよさを感じました。


 


・準備した答えと、想定外の答えのギャップ


おそらく、「こう聞かれたらこう答えよう」と、いろいろな問答を準備してきたのだと思います。


だからこそ、準備してきたであろう質問への回答と、想定外の質問への回答とで、


内容に大きなギャップが生まれてしまっています。


そのギャップが、準備してきた答えまで薄っぺらく見せてしまうことがあります。


 


・等身大の自分で向き合う 医学部受験生は、


まだ医師になった経験がないのですから、答えられないことがあって当然です。


大切なのは、そこでうろたえすぎないこと。 


背伸びをすれば、その背伸びしている感じは面接官に伝わります。


それでは、等身大のあなたの魅力が伝わりません。


ときには、「申し訳ありません、その点についてはまだ深く考えられていませんでした」と、潔く認める勇気も大切です。


面接官は、あなたが考えられていないことなど、すぐに見抜いてしまいますから。


 


・「自分の軸」を深掘りする


今回の面接では、Aちゃん自身の「軸」が見えにくいと感じました。


「自分は本当はどう思うのか」ということを、日ごろから深く考えてみてください。


 



 


【村田先生からのフィードバック】


 


・情熱だけでなく、現実的な応答を 「絶対にやり遂げる」という強い想いは伝わってきました。


しかし、質問に対して答えきれていない部分があったのも事実です。


「現実的に可能だと思いますか」という厳しい指摘に対して、


「やり遂げます」という情熱だけで返してしまっていました。


 たとえば、


「臨床医と研究医の両立の大変さについては、


正直なところ、まだ具体的に把握できていませんでした」と一度認めたうえで、


「しかし、最近では大学病院などで両立を支援する体制も整いつつあると伺っています」


といった情報を付け加えるなど、現実的な応答を心がけることが大切です。 


未熟な部分を一度認めることで、謙虚さも伝わります。


 


・言葉への責任を持つ


「医師に必要な要素は3つです」と答えると、


その3つの言葉すべてに対して説明する責任が生まれます。


話を大きく広げれば広げるほど、一つひとつの言葉に丁寧な説明をしていかなくてはなりません。


今回の内容も、さらにブラッシュアップが必要ですね。


 


▼フィードバックしながら、自分の意見を論理立てて説明するための


「三角ロジック」も、伝授されていました。


 



 


 


悔し涙の先に


 


鋭い指摘に、Aちゃんはうまく言葉を返すことができず、


その不甲斐なさから、思わず悔し涙を流す場面もありました。


 


しかし、Aちゃんはそこで終わりではありません。 


小名さんと村田先生からのアドバイスを一言も聞き漏らすまいと、


涙をぬぐいながらペンを走らせる姿は、見ているわたしの胸にも迫るものがありました。


そして、その真剣な姿は、見学していた他の塾生たちにも、


きっと大きな刺激となったことでしょう。


 


▼続々と、模擬面接に挑戦する受験生たち


 



 



 


面接練習は、完璧な答えを披露する場ではありません。


 自分の弱さや未熟さと向き合い、そこから何を学び取るかを考えるための貴重な機会です。


お互いに学び合い、高め合える仲間がいることも、当塾の大きな強みだと感じます。


この日の悔しさをバネに、きっと彼女はさらに大きく成長してくれるはずです。


 練習を重ねることで、もっともっと素晴らしい受け答えができるようになると、強く感じました。


 


がんばれ、Aちゃん!


そして、全国の医学部受験生のみなさんを、ミスターステップアップは心から応援しています。


 


 


ミスターステップアップで、


本気で受験に挑んでいる塾生とスタッフの空気感の中、あなたも勉強してみませんか。


 


ご興味のある方はぜひ、スクーリング(短期通塾)コースの紹介をご覧ください!


 


ありがとうございました。


 


 

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