この塾が〝生き方〟を教える理由。  勉強合宿の夜のひとコマ

 


こんにちは!スタッフの村山ゆかです。


7月も後半にさしかかってきましたね。いかがお過ごしでしょうか。


 


さて、今回は、少し前のことになりますが、


7月頭に開催した、京都の綾部市での合宿(以下:綾部合宿)について


お届けしたいと思います。


 


綾部合宿に関するレポート記事は、すでに何回かアップしたので、


今回は、合宿の「焚き火」のお話にしぼって、お伝えしていきます!


 



 


▲火おこしの様子▲


 


 


火を見つめながら「自立」を語らう


 


その日も、綾部合宿の夜が、静かに更けていきました。


 



 


パチパチと音を立てて燃える焚き火を、


塾生たちとスタッフが輪になって囲む、特別な時間が流れていました。


 



 


ミスターステップアップがある大阪府枚方市の楠葉(くずは)という場所も、


小さな街で、喧騒にあふれていることはありませんが、


やはり綾部の大自然の静けさは、別格です。


 


揺れる炎を見つめていると、


自然と心の深い部分にある言葉がこぼれ落ちてくることがあります。


 



 


講師の村田先生がゆったりと語り始めました。


この焚き火のときに、塾生から出る質問は、「大人になる」「精神的自立」が


共通したテーマだったように感じます。


 


「資本主義の社会で仕事に追われて、ストレスを抱えてしまうと、


つい自分の子どもに、たまった心の毒をぶつけてしまう親御さんもいる。


それは親御さんが悪いとか、子どもが悪いとか、そんな単純な話じゃない。


 


10代後半は、自分の将来について、子どもが向き合う時期。


この時期を迎えたら、時には親元から離れて、自分を見つめる時間も大切なんだ」


 


村田先生の言葉に、何人かの塾生がうなずいています。


 


自分のお母さんとの関係をぽつりぽつりと話し始める子もいました。


 


 


「人と信頼関係をつくるのが、こわいんです」


 


そのときまで黙って話を聞いていた、Tくん。 


おとなしい彼が、おもむろに口を開きました。


 


「実は自分は、高校のとき、いじめられた経験があって……。


それから、人とどうやって信頼関係をつくればいいのか、


わからなくなってしまいました」


 


いつもは物静かで、自分の感情をあまり表に出さないTくん。


彼からいつのまにか、涙がこぼれ落ちていました。


わたしも、Tくんががこれほど感情をあらわにするのを初めて見ました。


 


「いじめを受けてからは、表面的な会話しかできなくて、


なにをしていても、いじめられていたときのことばかり、考えてしまうんです。


勉強にもまったく手がつきませんでした。


でも、親からは『勉強しなさい』と追い立てられて……


悪気があるんじゃないって、わかっているんです。


でも、はやく親元から離れて、ひとりで生きていけるようになりたい、そう思うようになりました」


 


それは、誰かの受け売りではない、彼自身の内側から絞り出されたような、まっすぐな言葉でした。


周りの塾生たちも、真剣な表情で彼の言葉に耳を傾けています。


 


 


本当の友達は「志」でつながる


 


Tくんの告白を静かに受け止めていた村田先生が、優しく語りかけます。


 



 


「人間関係の難しさは、多かれ少なかれ、誰でも悩むものだよ」


そう言って、村田先生自身の経験や、かつての塾生の例を挙げながら、話を続けてくださいました。


 


「自分が不遇なときこそ、人間関係はリトマス試験紙のように明らかになる。


本当の友達というのは、こちらの境遇なんて関係なく付き合ってくれるものなんだよ。


そして、そんな友達はけっして多くはない。生涯で、10人もいないかもしれない」


 


Tくんは、じっと村田先生の顔を見つめています。


 


「偽物の友達は、ただの馴れ合いで集まる。


でも、本当の友達は『志』でつながるんだ。


僕(村田先生)にも、ずっと付き合っている仲間がいる。


お互いの嫌な面もたくさん見てきたし、性格もまったく違う。


それでも、こうして20年以上、ずっと一緒にやってこれたのは、


同じ志を持っているからなんだ」


 


村田先生の言葉が、焚き火の熱とともに、


みんなの心に染み込んでいくようでした。


 


「だからこそ、みんなには10代のいま、自分の志を立ててほしい。


それを見つける旅に出てほしいんだ」


 


 


傷ついた経験が、人生の「分水嶺」になる


 


「映画『スター・ウォーズ』の主人公も、最初はどこにでもいる若者だった。


でも、『旅に出ろ』という導きで師匠や仲間と出会い、試練を乗り越えて成長していく。


 



(©️ウォルト・ディズニー・カンパニー)


 


この王道のストーリーに僕たちが感動するのはなぜか。


 


それは、人間が心の奥底で


『成長したい』『仲間がほしい』『師匠がほしい』と願っているからなんだ。


そのために生きていると言っても、過言ではないよ」


 


さらに村田先生は、ご自身の受験生時代の話をしてくれました。


 


「僕も受験生のとき、人間関係でひどく落ち込んだことがある。


定期テストの前日に彼女に振られてしまってね。


塾で落ち込んでいると、当時の恩師である南極老人(ミスターステップアップの創設者)が


 


〝どうしたんだい?元気がないようだね〟


 


って声をかけてくれたんだ」


 


彼女に振られたことを話すと、南極老人は一言


〝ああ、良かったね〟と、応えたそうです。 


 


当然、村田先生は最初、「良いわけないじゃないか!」と思ったそうですが、


続けてこう教えられました。


 


〝フラれたときは、自分が成長するチャンスなんだよ〟


 


その言葉で、目が覚める思いがしたと、村田先生は言います。 


 


「じっさいに、彼女は僕より部活に打ち込むことを選んだ。


つまり、自分に魅力がなかったという事実は明白だった。


だから、もっと良い男になろうと心から思えたんだ」


 


そして、先生はTくんの目を見て、語りかけました。


 



 


「ここが、人生の『分水嶺』になる。


傷ついた経験をどう捉えるか、だよ。


『傷つけられた!だから力がほしい!』と願うと、


まるで、『鬼滅の刃』の鬼のようになってしまう。


 



(©️集英社/吾峠呼世晴)


 


作中に出てくる鬼のほとんどは、過去のつらい経験から、力を渇望して鬼になった者たちだ。


でも、鬼殺隊(鬼を退治する集団)のリーダーの、煉獄(れんごく)さんはそうならずに、


自分の信念のために戦い抜いた。


 



(©️集英社/吾峠呼世晴)


 


その生き様に、主人公の炭治郎たちは涙を流して感動した。


彼こそが、炭治郎たちの、人生の師匠なんだ」


 



(©️集英社/吾峠呼世晴)


 


ミスターステップアップの母体の会社が、「グレイトティーチャー」という名前なのも、


誰もが人生において、心に火を灯してくれるような


「偉大な師」との出会いを求めているからなのだと、村田先生は話します。


 


「理不尽なことや、嫌なことがあったとき。


それは、物事がよくなる前の兆しなんだよ」


 


Tくんは泣きながら、ずっと真剣に話を聞いていました。


 


焚き火の炎が揺れる静かな夜。 


受験勉強のテクニックだけではない、


これから先の人生を照らす、温かくて力強い光が、


塾生たちの心に灯ったように感じられました。


 


この夜の出来事が、みんなにとって、のちに大きな財産になると、確信しています。


 



 


夏休みも、志を立てて、燃やして、一緒にがんばっていきましょう☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆


 


塾にご興味を持ってくださった方は、


短期通塾の「スクーリングコース」のご紹介も


ぜひご覧くださいね(*^_^*)


https://mrstepup.jp/lp/schooling/?season=summer


 


 


では、今日はこのあたりで!


 


 

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