こんにちは。
ミスターステップアップの村田です。
今回は、当塾でおこなっている毎日の小テストを通して、
答案の質をいかにして磨き上げていくか、
その大切さについてお話しします。
「スピードが上がらない…」ある塾生の悩み
先日、ある塾生が相談にやってきました。
「数学の小テストで、解答のスピードがなかなか上がらず、
ミスばかりしてしまうんです…」
実際に答案を見せてもらうと、
たしかに、スペースの使い方が非効率であったり、
本番の答案を意識して書かれていなかったりする点が目につきました。
こういうときは、たくさんのひとの目を入れていくことで、
解答は飛躍的に磨かれていきます。
わたしは彼女に、
「いろいろな先生に見てもらいながら、
その都度フィードバックをもらっていくといいよ」と伝えました。
答案は、あなたの思考を映し出す「鏡」
アドバイスの通り、彼女はさっそく、
いろいろな先生に答案を見てもらい始めました。
すると、他者の目線を通すことで、
自分一人ではけっして気づけなかったことに、
次々と気づけるようになっていきます。
たとえば、
「ノートを4分割して、スペースを限定して書くとよい」
「数学の『=』の記号は、必ず左揃えに」
「解答の中の日本語は、できるかぎり簡潔に」
など。
特に、マイケル先生からもらった具体的なアドバイスを実践することで、
数日後、彼女が見せてくれた答案は見違えるようによくなっていました。
人から指摘をいただくことで、改善点に気づくことができます。
「なぜ、自分はミスが多く、解くのが遅いのか?」
「どうすれば、ミスが減り、解くのが早くなるのか?」
その答えが、はっきりと見えてくるのです。
自分のやり方に固執していると、
じつはそれが成長を妨げる盲点になってしまうのですね。
そういう意味では、他の受験生と答案を交換し、
お互いに採点し合うのもたいへん効果的です。
相手の答案から、多くのことを学ぶことができるからです。
「仏道を習うとは、自己を習うことなり」
禅の言葉に、
「仏道を習うとは、これ自己を習うことなり」というものがあります。
仏の道を学ぶということは、とりもなおさず、
自分自身を学ぶことだ、という意味です。
これをもし受験生にあてはめるなら、
自分の歩んできた道、すなわち「自分の答案」を振り返り、
そこから深く学ぶことにほかなりません。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。